5.脈診について|半身症候鍼灸研究会は技術向上を望む鍼灸師、医師、鍼灸学生の為に新鍼灸セミナー、講習を随時開催しています。

セミナー情報 お申し込み お問合せ・資料請求

メッセージ
現代鍼灸の存続は、理論のみの鍼灸から効果公開鍼灸への変換が必須条件である

5.脈診について鍼灸師の方へ

脈で五臓六腑を診断する前に脈は心臓の鼓動であるということを知る必要があろう。五臓六腑の虚実診断の前に、心臓の種々な診断ができますか?

拍動の通過組織である脳、脳動脈、腎臓の現代医学的診断ができますか? 心臓については収縮して拡張障害のとき、動悸となり、収縮障害では不整脈になる。また片方の腎臓の機能低下を改善すれば全く脈状が改善する。脳動脈を正常化しても同様に大きく脈状が改善する。心臓負荷テストしても自覚症状が消失する。脈診で以上の循環器の診断ができなくてはおかしい。

しかも、脈状は手を触れなくてもとらえられるのである。望診のみにより脈状を診断できる。術者が橈骨動脈に触れたときには、各術者個人の脈状が異なるので診断する術者によって触れてだけで異なった脈状に変化してしまい、患者本来の脈状を知ることができないことも知らねばならない。そして心臓の弁なり冠状動脈を操作しただけで脈状は改善することも知る必要があるだろう。