静岡県 T・S先生
見学させて頂きありがとうございました。今回見学させて頂いたきっかけは、これまで中医学や経絡治療、長野式、深谷灸法など様々なセミナーで学んできたものの、いわゆる“伝統的な効果”を目の当たりにすることができず、その違いに疑問を感じていました。澤田流や柳谷祖霊など独特の経穴を用いる流派についても調べましたが答えに至らず、そのような中で茂木先生の著書に出会い、内容に強く納得するとともに興味を抱きお願いしました。
見学させて頂いた治療はお1人わずか10分程度、使用する鍼を1~2本と極めてシンプルなものでした。しかし治療後の患者さんの変化は明確で、下がっていた頬が上がり、顔色は明るくなり、姿勢や声までも変化していました。特に印象的だったのは、触れることなく髄膜を調整された患者さんの表情が、その場で一瞬にして変わったことです。また子供の治療では鍼を用いずに顔のむくみが取れ、顎先がシャープになるほどの変化が現れていて、従来の鍼灸の概念を超える現象に驚かされました。
さらに、事故による外傷や急性アルコール中毒といった、一般的に鍼灸の適応とは考えにくい症状で来院している点からも、患者さんからの深い信頼を感じました。先生の佇まいは自然体で威圧感がなく、説明は生理学的かつストーリー性に富み、非常に理解しやすい話しでした。そして、急性アルコール中毒を食中毒と見抜いたり、体調不良の原因を具体的な食材にまで特定する様子は、まるで見えないものまで見えているかのようで、強い衝撃を受けました。
今回の見学を通して、これまで自分が探してきた「効果の差」の一端に触れることができたように感じました。技術だけでなく、身体の捉え方や診立ての深さが結果をこれだけ大きく左右することを実感しました。新鍼灸法をぜひ学ばせて頂きたいです。
