新鍼灸法(半身症候鍼灸法)とは鍼灸学生の方へ鍼灸師の方へ
新鍼灸法は全身組織を制御する新しい<気理論>を発見する。全身に流れる 3 分割領域の気の流動現象が正常化することでしか、あらゆる疾患、全身器官、精神障害に対する治癒力を最大限発揮させることができない。その端緒に求められるのが、古典鍼灸理論の排除である。古典派の「古典に還れ」ならぬ「古典を排す」を主張する。透視診断を基本とした高度望診の重視の鍼から、現代西洋医学を超え、あらゆる疾患、難病を改善、治癒する輝かしい医学としての鍼灸が出現できる。気の流動領域とは、中心、右半身、左半身の単独か複合した領域の病位側診断による気の改善である。刺鍼点は全身組織を治すポイントである 1 ~ 2 点の浅刺のみで、全疾患にわたり変わることはない。
中心症候が後頭部、外後頭隆起周辺。右半身症候と左半身症候が各左右の上項線上。その後頭骨内では中心症候が静脈洞交会、左右半身症候が左右の横静脈洞線上であり、小脳テントの付着部位である。3 領域の病位は、各同側の脊髄灰白質、白質と、脳室では左右側脳室、第 3 脳室の機能低下とも関連する。左右半身症候は各同側の中大脳動脈、中心症候はウィリス動脈輪領域の循環と関連が深く、左右半身症候は各左右ラムダ縫合、中心症候は矢状縫合に統括される。組織では内臓膜、脊髄硬膜、脳・頭蓋硬膜の膜系を重視する。この気の流動現象の調和により全身の動脈、静脈系、リンパ系、脳脊髄液循環、髄膜系を正常にし、脳、内臓、脊髄から全組織の機能障害を改善させる。臨床見学者に鍼治療の無限の治療効果、可能性のすべての臨床を公開する。多種難病から、双極性障害、発達障害等各種精神疾患まで確実な各診断法を有し改善、治癒している。正しい鍼灸理論は 100%の有効確率でなくてはならない。新鍼灸法は、茂木 昭により平成 5 年に創案した鍼法で、日々、未知の生体機能の発見から広大な鍼治療世界を深化させて来た。セミナーの一端は YouTube(新鍼灸法)で公開中である。
新鍼灸法方式「経絡治療鍼」の正式公開
古典理論を排す!を主張する新鍼灸法がなぜ、経絡治療か?陰陽五行説、気血水、経絡理論のうち、経絡理論のみは重視する鍼灸法である。12 経絡と、任脈、督脈を身体上に指示して、流注を知覚する指導に基づく経絡である。正しく全経絡が正常な流動になるとここまで高度治療が可能になること公開指導している。
新鍼灸法方式「経絡治療鍼」とは、令和4年1月のセミナーで初めて正式に公開した鍼灸法である。その骨子はすでに「医道の日本誌」平成5年4月号に発表している「新しい鍼灸診断法①、②…脈診法と選穴、異常部位検出法」である。その後、新鍼灸法(半身症候鍼灸法)は平成 14 年に完成、公開して今日に至っている。究極のあらゆる疾患に効果を上げる鍼灸法として診断上から限界のない鍼灸法であるが、鍼灸学校での古典理論鍼灸教育の影響から強固な先入観により、一部の治療に情熱ある学習者にしか理解できないことを鑑み、学校教育から直接入門できる鍼灸法の必要性を実感して、真の経絡を基盤とした鍼灸法を改めてまとめ公開することにしたものである。
経絡治療といっても、既存の経絡治療とは全く異なり、確実に身体上での走行と流注を証明し、初診の学習者にも体感し経絡現象を検証しながら、診断し刺鍼する刺鍼法である。陰系は任脈が統括し、陽経は督脈が統括する。そして、任脈、督脈とも各一ヶ所の刺鍼点で多疾患にわたり世界に例を見ない画期的効果を上げることができる。このことから任脈で内臓系、督脈で筋骨格系の運動器疾患を確実に治すので、言わば本治法のみで、標治法を全く必要としない。標治法を必要とする本治法は、本治法に非ずと主張し、2か所のポイントのみで全内臓、全骨格系、頭蓋骨、全脳まで治療効果を上げることができる。但し全組織を治すと言っても、経絡を正常にすることによる鍼灸法であり、その治療効果は経絡の支配領域に制限される。この「経絡治療鍼」で多疾患が鍼治療により治ることの実体を熟知し、真の刺鍼効果の偉大さを知るのも大きな意義があるだろう。
新鍼灸法セミナーで時に触れ同時に「経絡鍼灸鍼」の指導も実施していく。