神奈川県 南部哲郎先生
先日は律動法見学をさせて頂きありがとうございました。
今回は多くのセミナー受講生も見学に来ていて、単独見学とは違う学びがありました。
女性患者の生理期間中また生理前後に起こる頭痛、目の疲れ、体調不良の原因が、右側の下垂体腫瘍から来ているのを茂木先生は、透視により一瞬で把握して、右側下垂体が正常側(左側)と違う固さと大きさであることを指摘し、異常側下垂体の検査操作により、患者が訴えた症状が消えることによって、患者は、症状の原因を明確に体感・理解して納得されていました。
半症鍼による調整の際に茂木先生は、異常下垂体の固さ、大きさが正常に変化し、子宮,卵巣が温かくなる様子を透視・望診により指摘されていました。
セミナー時に茂木先生は、透視では、組織の動きだけでなく、固さや熱感(温かい,冷たい)、大きさ等、組織のさまざまな状態を感じる旨を話されていましたが、今回、臨床の場によって実際に明確な形で見させていただきました。
また別の患者では、治療が終わって帰り際に自家用車に長時間乗れない旨を話したことに対して茂木先生は、患者に所有している車を目の前にイメージしてもらって、運転時に患者の身心に異常が起きないように、その車を浄化されていましたが、車の浄化中に茂木先生が患者にたいして「この状態の車に乗っていたら具合が悪くなる。苦しかったでしょ?」としみじみと語る様子が印象に残りました。
患者はすでに治療後の整った状態でしたが、その言葉に感知感応して心身がさらに正常に変化して行くのを患者だけでなく見学受講生全員も感じました。
また前述の生理期間中、生理前後に起こる症状に悩む患者に対しても半鍼症による調整中に茂木先生が「下垂体が正常になれば辛かった生理の問題も楽になりますよ。」としみじみ語りかける言葉に患者が感知感応して心身が正常に変化して行く様子も見学者全員が感じました。
最新の検査機器・医者・治療家が見落として発見できない患者の心身に重大な影響を及ぼす微細、微小な異常を一瞬で検出する透視と筋肉反射テストが融合した望診により、患者の心身に潜在する異常部位の微妙絶妙な濃淡・因果関係を詳細に把握することにより100%患者の身になることができ、更に患者の内に秘めた辛さ苦しさといった心理状態をも100%同時に把握することができるようになるのだと感じました。
セミナーで茂木先生は「診断・治療が高度になるにつれて、患者のこころというものがわかるようになる」と話されていましたが、高度な望診による100%患者の身になった、100%患者の心を理解した名人・達人の言葉はその言葉だけで、患者の心身を正常な状態に変化させてしまう大きな力があるのを目の当たりにしました。
私は井の中の蛙で律動法セミナー・見学に参加すると毎回、井の外の前代未聞、前人未到のはてしない未知の世界を見せられて、唖然としてしまいますが、わかることといえば自分がまったくなにもわかっていないということです。
セミナー受講生の中には謙虚で純粋で上達成長が早く、劇的な進歩を遂げる人もいれば、私のように傲慢で不器用で固く、空回りばかりしているひともいたり、さまざまですが受講生の技術成長の妨げになっている様々な弱点を一瞬で見抜く茂木先生の指導により受講生全員から私は多くのことを学ばせていただきました。
私の場合は内向的で声が小さく患者説明・患者指導が下手、不得意な点が私の持っている多くの弱点の一つですが、大きな声掛けや理屈を越えた気合いというものも大事で患者に分かりやすく説明、指導できるようになるためには、学ぶ態度だけでなく、自身が自身に対して説明、指導する視点・態度を持ち他者への分かりやすい言葉使いの訓練・研究をすることも重要だと指摘されました。
今回、茂木先生から指摘されたこと、気づかせていただいたことを頭に置きつつ、名人・達人による高度な望診につながる基礎技術の精度を向上させるよう実践していきたいと思います。
令和2年8月