熊本県 K・T先生|半身症候鍼灸研究会は技術向上を望む鍼灸師、医師、鍼灸学生の為に新鍼灸セミナー、講習を随時開催しています。

セミナー情報 お申し込み お問合せ・資料請求

鍼灸臨床見学

熊本県 K・T先生

はじめに、ご多忙の中、臨床見学をさせて頂き、感謝しております。
今回、見学をさせて頂きましたのも、日頃から現代の医療や医学に対して不満がありまして「治す」とはどういうことなのかという自問自答を繰り返していたところ茂木先生の書籍と出会いました。心に残る文章は様々ありますが、特に挙げるとするならば、治療家としての心構えや、治るとはどういうことかなど、技術や知識だけではない根底の部分がとても印象的です。真近で雰囲気や空気感を感じたいと思い、希望させて頂きました。
ホームページや書籍の中では、「病人として患者を認めない」や「病気に甘える方は治りにくい」などありましたので、こちらもピシッと背すじを伸ばして、参加させて頂きました。緊張をよそに、はじめてお会いした先生の柔和な表情と笑顔、優しく声かけをしてもらい、ホッとしたのを覚えています。
実際の治療場面では、先程とは雰囲気が一変され、淡々と患者さんに向き合われていました。驚いたのが、1時間の見学の間、座ったり休憩したり一切されず、姿勢もピシッと軸が整ったまま治療をされていたことです。
1人2人ごとに座ったり、休憩したりしている自分が恥ずかしくなりました。
見学の最大の収穫だと感じているのが、治った人を見れたことだと思っております。あんなにも生き生きと笑顔で清々しい表情をされるんだなとただただ感心していました。こういった結果が出せることが、治療家としての正解なんだと分かり、それを目指し活動していきたいと思います。
私は作業療法士というリハビリ関係の仕事をしています。多くの作業療法士は、治すことなど微塵にも思っていないのが現状です。
出来なくなったことを出来るように環境を整えたり、ご家族にサポートを頼んだりしていますが、もっと生物としての回復力を信じ、それを最大に活かすことができれば、救われる人がより増えるのではないかと考えます。
最後になりましたが、この度は本当にありがとうございました。熱い想いを胸に日々、臨床に取り組んでいこうと思います。
先生、スタッフの皆様、お体にはお気をつけて下さいませ。

令和5年 5月