京都府 H・Y先生|半身症候鍼灸研究会は技術向上を望む鍼灸師、医師、鍼灸学生の為に新鍼灸セミナー、講習を随時開催しています。

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鍼灸臨床見学

京都府 H・Y先生

 先日はお忙しい中見学させて頂き、誠に有難うございました。久々に心が弾む、ワクワクする治療を拝見し、非常に楽しい時間を過ごさせて頂き、数々の学びや気付きを得ることができました。
 まず学ばせて頂いたのは、治療空間と人です。個人的に感じていることですが、どこの治療院でも人が増えれば増えるほど気が乱れ、ザワザワと落ち着きのない空間になっています。それが茂木先生の治療室では全くなく、どんな方が来られても常に空間は一定のまま安定しているように感じました。それが私にはすごく心地よく感じましたし、茂木先生やスタッフの方々の安定した身体、心の状態がそれを創り出しているのだろうと感じました。そしてその姿も白衣に雪駄というスタイルで、足元は子供の頃の草履を思い出し、邪魔なものがなく本来の感覚、力が引き出されそうな状態がとても魅力的でした。治療にあたるまでの準備が大切なのだと改めて気付きました。
 次に治療に関してです。事前に茂木先生の著書を拝見し、ある程度の知識とイメージを持って見学に臨みましたが、予想を遥かに超える治療のスピードに驚き、圧倒されました。一言でいうならば「かっこいい」です。現在の鍼灸整骨院業界は経営のことを考え、他との差別化を考え、何か付加価値をつける、というところが増えてきているように感じます。そこを考える前に「治す」ことができれば生き残ることもできるはずです。私も含め治療家として優先すべきところが間違っていると今回の見学を通して気付かせて頂きました。あらゆる方法で患者さんとの信頼関係を築こうとしている治療家が多いですが、茂木先生の治療や患者さんとの関係性をみてみると、「治す」ことが一番の信頼関係に繋がっていることに自ずと気付きます。治療家としての本来の使命に気付き、人々の役に少しでも立てるよう、今後精進していこうと思います。今回の臨床見学は私の人生において大切なものとなりました。治療家人生新たにスタートさせ、本物の鍼灸師、茂木先生のようなかっこいい治療家になりたいと思います。
 最後に、茂木先生をはじめ、スタッフの皆様、親切な対応、貴重な見学を本当に有難うございました。またセミナー等、参加させて頂きたいと思いますので、その時は宜しくお願い致します。

令和2年6月